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シンプル生化学
シンプル生化学
解説

最もコンパクトにまとめられた生化学の教科書。ハーパー生化学リッピンコット生化学が細かな代謝経路を全網羅しているのに対し、シンプル生化学は代謝経路の全体像を把握することに焦点を当てている。そのため、生化学的に重要でない代謝反応は省かれている。しかし、代謝経路の図は分かりやすく掲載されているため、分かりやすい。基本的に初めて生化学を学ぶ立場ならばこの本一冊で十分である。生化学は下手に詳しい教科書に手を出してしまうと、代謝の全体像が把握できずに挫折してしまう。これぐらいの内容をしっかり理解することが大切である。ただし、実習レポートの作成等を行う場合にはもう一段階詳しいハーパー生化学を用いた方がいい。


Good

・私の大学では最もよく使用されたシンプルシリーズである。

・お手頃価格で結構充実した内容。コストパフォーマンスが優れている。

・試験直前に購入してもなんとか覚え切れるレベルにまとめられている。

・分量が少ないので、通読して全て覚えてしまってもよい。


Bad

・試験ではこのぐらいでいいかもしれないが、知識としてはもう少し必要。例えば、解糖系などは10段階の反応経路を知っておいても悪くはない。


シンプル生化学のデータ

著者 ページ数 出版社 出版日 価格
林典夫(編集)、廣野治子(編集) 392 南江堂 2007/04 2,940円

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