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聴診器
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解説

ポリクリが始まる前までには必ず揃えておかなければいけない。ほとんどの人がOSCEの前に購入する。本格的なものを買う人もいれば、安めの聴診器で済ます人もいる。おおよそ1万円〜4万円ぐらいの間で選ぶ人が多い。ただし、大学での共同購入やネット販売を利用することで、定価の3〜5割引きぐらいで買うことができる。例えばウェルチのエリート聴診器は35,000円の定価であるが、ネットで購入すると27,000円程度になる。

血圧測定の際コロトコフ音を確認すればよいだけの目的で使われるナース・コープは2・3千円で購入可能であるが、微妙な振動音の違いから様々な疾患を推定することが求められる医師が診察の際用いるドクター・コープは3〜15万円する。
しかし、10万の聴診器を買っても聞き分ける耳を持たなければ意味がない。学生のうちは1〜2万のリ聴診器で十分という風潮である。初期研修が終わって循環器、呼吸器を専門に専攻するなら、それから高価なものを選んでも十分間に合うようだ。


聴診器メーカー

リットマン、ウェルチ・アレン、ヒューレットパッカードの3社が有名である。医師の多くはリットマンを使用しているが、リットマンの方が国内輸入業者が一手にやっているのでリットマンの勢力が大きいだけで、他の2社も高性能な聴診器を扱っている。


聴診器の性能

項目 性質 性能
重さ 軽い 扱いやすい。
重い 音が聞きやすい。
チェストピース面積 小さい 体との隙間ができない。
大きい 音が聴きやすい。
あまり大きいとチェストピースは体に密着しなくなる。
チェストピース材質 高性能 ステンレスやチタン。
音は重い金属には吸収されにくい。
低性能 アルミやプラスチック。
軽い金属やプラスチックには吸収されやすい。
チューブ 1本 理論上は2本チューブの方が聞きやすい。
が、学生実習レベルでは大差がない。
耳部分のフィットの方が大切。
2本


聴診器一覧

メーカー 聴診器名 チューブ chest piece 全長/重さ 聴診径 価格 購入
リットマン カーディオロジー ダブル ステンレス 68cm/180g 成人47mm
小児37mm
36,750円
トラディショナル 68cm/180g 47mm 36,750円
クラシックUS.E シングル 71cm/135g 47mm 15,750円
ウェルチ エリート ダブル 71cm/210g 成人47mm
小児34mm
34,650円
ハーベーDLX ダブル 真鍮 71cm/275g 47mm 40,950円
プロフェッショナル シングル ステンレス 71cm/135cm 47mm 12,600円
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